キャリアコーチ
岩田 芳枝 (イワタ ヨシエ)
トータル10年程転職エージェント業界で働き、1,000人以上の転職の悩み相談にのる。合計でヘッドハンティング企業3社を経験。
売り上げが最優先の転職エージェントとしてでは、純粋に一人ひとりの悩みと向き合い、転職以外も含めたベストな選択肢の提案をすることができないと思い葛藤を感じ続ける。
コロナ渦で、より多くの人が将来のキャリアに不安を抱えているのを目の当たりにする。2021年にリクルートグループを辞め、長期的ビジョンを大切にしたキャリアコーチとして独立。
ミッション:
一人でも多くの人が「自分らしい人生」を歩める世の中になるよう、長期的パートナーとして人々のキャリアに寄り添う。
資格:
産業カウンセラー(日本産業カウンセラー協会登録員)
RYT200修了 ヨガ指導者
米国大学ビジネス学部卒
宅地建物取引士
略歴
1983年岐阜市生まれ。高校の時にアメリカに短期留学をしたことをきっかけに、もともと日本の教育制度に疑問を持っていたため、アメリカの大学進学を決心。カリフォルニア州立大学ノースリッジ校ビジネス学部を卒業。
帰国後は当時ヘッドハンティング業界先駆者であったイーストウェストコンサルティングで働き、人材業界のユニークさを知る。
その後縁があり、もともと憧れであった外資系ホテル、ペニンシュラ東京で3年程働く。異なる業界を経験することでキャリアの選択肢が増えた一方、自身も目指すキャリアや人生に関して悩む。
以前の同僚の誘いにより、2013年に人材業界に戻る。当時は珍しかったヘルスケア業界に特化した、ヘッドハンティング会社のPacific Associates Limitedに入社。当初はアシスタントとして入社したが、自分のキャリアを自分で選択するため、社長に直談判をし、完全歩合制のヘッドハンターになる。年間300人程のキャリアや転職の相談にのりながら、信頼とネットワークを築く。
もっと大きな組織を経験してみたいと思い、2019年リクルートグループ内ヘッドハンティング会社である、RGF Executive Search Japanへ転職。初年度売り上げ3,000万円近くを達成。しかし、純粋に一人ひとりのキャリアの悩みと向き合うことが自分の人生のミッションだと確信し、2021年にキャリアコーチとして独立を決める。
自分が本当に正しいことをやっているのか葛藤し続けた転職エージェント時代
私は合計で10年程人材業界で働いてきました。転職エージェントのビジネスというのは、クライアント企業が採用したい人材を市場の中から探してきて紹介&成約をするというのが目標です。
2019年に最大手グループの転職エージェントに転職した私は、仕事自体にも慣れていたこともあり、売り上げ目標に対する意識よりも、自分の頭の中にずっとある”モヤモヤ”に気をとられるようになりました。
そのモヤモヤの正体とはなんと、転職エージェントのビジネスモデル自体だったのです。冒頭でも、「転職エージェントの目標は取引先の企業に人材を紹介して成約をすること」と記載をしましたが、転職エージェントは成約して初めて成功報酬をもらえ、基本それ以外の方法で売り上げを上げることはできません。
面談をした方が案件応募まで至らなかった場合は、上司からは「なんとかして応募させられないの?」と言われるのは、転職エージェント業界では日常茶飯事です。
転職エージェントは、基本的に「転職させることができそうか、できなそうか」で相談者に割く時間を決めています。また、できるだけ転職をする方向に誘導をします。
転職するか現職に留まるか、または違う方法を選ぶかは、個々の状況や目的によって異なります。しかし売り上げに貢献するために、転職がベストな選択肢ではない人にも転職を勧めなければいけなかったのです。
しかし会社員である以上、会社の売り上げに貢献することや、自分の評価のために売り上げ成績を優先することも必要でした。
「自分は悩んでる人のために、本当に正しいことをやっているのか?」
「私はこの仕事、この生き方で本当にいいのか?」
という葛藤が私の中でどんどん膨らんでいきました。
私の感じていたモヤモヤというのは、相談者の人生よりも売り上げが最優先の転職エージェントにいる限りはなくならないと気づき、自分の理想とやっていることの矛盾に苦しみました。
私にある選択肢は、ビジネスなのだからしょうがないと割り切って、自分の想いを無視して生きるか、転職エージェント以外で自分の価値観を追求できる仕事を見つけるかの2択でした。
私自身も第三者から長期的視点でみたキャリアコーチングを必要としていた
悩みを抱えたまま2020年になり、コロナ渦で自分自身のキャリアに関しても、考える時間が増えました。30代前半の頃から、いづれは独立してビジネスをやりたいなとぼんやりは考えていたのですが、実際行動に移すことはできていませんでした。
私が自分のやりたい純粋なキャリアコーチの仕事を独立してやるのであれば、今なのかもしれないと思いつつ、不安もあり決められないまま半年くらい過ぎてしまいました。
何が自分の人生にベストなのかが、自分でも分からなかったことが一番辛かったです。転職エージェント、ましてや上司、友達に相談する様なことでもないですし途方にくれました。
中途半端な気持ちで仕事をしていたので、モチベーションが低く、売り上げも下がってきていました。実はバックオフィスのポジションで社内公募が出ていたので、異動した後、残業がない環境で、何年かかけて副業&起業準備をしようとも考えていました。
そんな中、独立・起業向けのキャリアコーチの方を見つけて、相談にのってもらったのです。その方に、
「岩田さんは独立する為の経験値も十分ある。今独立したり、起業したりしている人は20代や30代前半の人がメインです。今社内異動して何年もかけて準備しても、きっと40代になった時に、もっと早く独立すればよかったと後悔するんじゃないですか?」
とはっきり言われ、はっとしました。
正直安定をとって、ゆとりのある部署で独立準備をすることは、悪くはない選択肢ではありました。でも自分の理想を目指すなら、今辞めて独立をするのが一番いいと思い、良い条件でしたが辞退して退職届を出しました。
もし正社員をしながら独立準備をした場合、短期的&経済的には安定だったかもしれません。しかし独立・起業をするには時間のロスが大きく、すでに37歳だった私には遠回りです。
悩んだうえでの決断でしたが、今は自分の選択に100%満足しています。長期的視点でキャリアを見て、どうすれば自分の理想に近づけるのかを考えて、次のキャリアを選ぶことがいかに重要かを知りました。
より仕事と人生を楽しむ人が増えてほしいと想いCareer Coach Yoshieのサービスを立ち上げる
転職エージェントであった私も自分自身のキャリアに迷いながら、プロに相談することで、次のキャリアステップを決めることができました。
私の場合、専門分野やパーソナリティ、強みなどがフリーランスに非常に向いていて、決めやすかったのもあります。ただ、20年後に自分がどんな風に働けていたら理想かを具体的にイメージした時に、今の会社にいては理想の自分にはなかなか近づけないと思ったのが決め手になりました。
もしバックオフィスで正社員をしながら独立準備をした場合、短期的には安定するかもしれませんが、独立・起業をするには時間のロスが大きく、すでに30代後半である私には遠回りになります。
長期的視点でキャリアをみて、どうすれば自分の理想に近づけるのかを考えてアクションを取ることがいかに重要かを知りました。
私はプロから異なる視点でアドバイスをもらい、長期的視点でキャリア選択をしたことで、より自分の理想の生き方に近づけたと思っています。もし自分一人で考えていたら、自分の常識や固定概念の中だけでしか考えられなかったはずです。
今は仕事と人生を楽しんでおり、そういう人が増えてほしいという想いから、Career Coach Yoshieのサービスを始めました!
最後に・・・良い仕事の中から良い人生が生まれる
私は良い仕事の中から良い人生が生まれると思っています。人間は生きている限り、何かしらのかたちで仕事をしていて、充実した仕事に取り組んでいなければ、どんなにお金があって物質的に恵まれていても、本当の意味での充実した人生というのは送れません。
そして良い仕事をするためには、自分らしく働く必要があります。私にとってはそれを実現する方法が、転職エージェントを辞めキャリアコーチになるという道でした。
これからはみなさまが、より良いキャリアと人生を歩めるようなサポートしてきます!