みなさん「キャリアコーチング」と「転職エージェント」の違いってわかりますか?
転職エージェントと「キャリアコーチング」は混同されることもありますが、似て非なるものです。
先行き不透明な時代が本格到来し、ここ数年「キャリアコーチング」のサービスが知られるようになってきました。
一方で、「転職エージェント」との違いがよくわからないという方もまだ多いはず。
今回はそんな方に向けて、2つの違いと使い分け方法について書きました!
キャリアコーチングは転職前提ではなくキャリアの悩みを幅広くサポートする
まず、「キャリアコーチング」のサービスは転職エージェントと違い、求人紹介はしません。
キャリアの悩みは転職するかしないかだけでなく、ライフスタイル、人間関係、人生の目標/モチベーションなど幅広いポイントを含み、人それぞれです。
キャリアコーチは、転職するべきかしないべきか?という悩みだけでなく、根底にある「こういう人生を生きたい」という想いまでヒアリングしながら、キャリア選択をサポートします。
また、キャリアコーチをしている人は、キャリアカウンセリングや理論など専門的な勉強をしている人がほとんどです。完全自己流ではなく学術的理論やプロセスに基づいたコーチングが可能です。
まだ転職するかまでは決めていないけど、
「今の仕事でいいのかわからない・・」
「自分が本当にやりたいことや目標がわからない・・」
「転職する場合、何を軸に転職先を決めればいいかわからない・・」
という方には、転職エージェントではなく、キャリアコーチングのサービスが適しています。
まだ自分がどうしたいかがはっきりわかっていない状態で転職エージェントに行き、求人をたくさん紹介されても決めきれませんよね。
ちなみに私は、転職、社内異動、副業、独立と複数の選択肢がある中で、何が自分の人生にベストなのかが、自分でも分からなかったことが一番辛かったです。
転職エージェント、ましてや上司、友達にも相談できず、途方にくれました。
その中で独立を目指す人向けのキャリアコーチングを受けて、自分がこれから「どう生きたいのか?」、「自分の才能や興味」、「価値観(軸)」をしっかり考えた上で、次のキャリアを選びました。
その結果、一番腹落ちして納得できる選択肢を選べたと思います。
転職エージェントは求人と人材のマッチングをする
転職エージェントでは「キャリアコンサルタント」や「キャリアアドバイザー」と呼ばれる人たちが求人の紹介をしてくれます。
転職エージェントの仕事は求人と働く人とのマッチングで、下記が主なプロセス。
- クライアント企業の開拓と求人獲得
- 求人にマッチする求職者のリサーチと獲得(エンジャパンなどの登録サイトなどを使ってスカウトをする)
- 求職者に求人案件の紹介&成約(面接調整と対策なども含む)
転職エージェントのビジネスというのは、クライアント企業が採用したい人材を、市場の中から探して紹介&成約→紹介料をもらうというのが目的です。
具体的に説明すると、例えばあなたが転職先を探していて、転職エージェントに仕事の仲介をしてもらうとします。内定が出た後、あなたが無事受諾&入社した場合、転職エージェントは請求書を企業に送ることができます。
ビジネスモデルとして求職者側からはお金をもらいません。つまりは、転職エージェントのサービスは「転職ありき」だと思っていただければよいです。
ですので、あなたが転職することをすでに決めていて、今市場に出ている求人情報の中で自分の経験や希望に合った案件を知りたいときは、「転職エージェントの」のサービスを使用するのが一番効率的です。
Career Coach Yoshieと転職エージェントとのサービス比較
下記が私の提供しているキャリアコーチングサービスと転職エージェントのサービスとの比較です。
ビジネスモデルが違うので、紹介料の利害関係がなく、似て非なるものだとよくお分かりいただけるかと思います。
私自身が未来志向でビジョン型なので、20年先という長期的な視点でキャリアプランを描くことをメインポイントにしています。
キャリアコーチングのメリットとデメリット
下記ではキャリアコーチングのメリットとデメリットに関して説明します。
キャリアコーチングのメリット
- 企業から紹介料をもらっていないので、中立的な立場で相談にのってくれる。
- 転職ありきでなくキャリア全般の相談ができる。
- まだやりたいことがが明確に決まっていなくても相談できる(抽象的な悩みもOK)。
- 深い自己分析ができる(自分を良く知ることで、ベストなキャリアを選ぶため)。
- 長期的なキャリアプランを描ける。
- コーチング期間が終わっても、悩んだ時に相談できる人生のパートナーができる(単発相談サービスを除く)
Career Coach Yoshieのサービスでは、自己分析でトレングスファインダーという才能診断ツールを使用し、自己体験と照らし合わせながら、深く自己分析をしていきます。
キャリアコーチングのデメリット
- 1回のセッションでは目標まで到達することが難しいことが多く、複数回面談を受ける必要がある。
- 特定の業界、職種の専門家ではない。
- 有料
自分の目標に到達するには、複数回セッションを受ける必要があることが多いです。また、特定の業界や職種の専門家ではないので、特定の仕事に関するアドバイスは専門外です(その場合転職エージェントがベター)。
また、転職エージェントとことなり、企業から紹介料をもらっていないので、サービス自体が有料です。
キャリアコーチングの相場は、4ー5回の面談(60分)で10万円~60万円位とかなりバラつきがあります。自己啓発にどれだけのお金を投資するかは、個人の価値観によるので難しいですよね。
私自身がキャリアに悩んでいた時、10万円以内でプロに相談ができると嬉しいなと思ったので、手の届きやすい価格でサービス提供をしています。
キャリアコーチングにご興味がある方は、サービス内容と価格をよく見て慎重に選んでくださいね。
転職エージェントのメリットとデメリット
下記では転職エージェントのメリットとデメリットに関して説明します。
転職エージェントのメリット
- 転職を決めている人にマッチする求人を紹介してくれる。
- 業界や職種の専門知識、担当企業の最新の採用ニーズを把握している。
- 選考調整と対策をサポートしてくれる。
- 無料
転職エージェントは業界または職種ごとのチーム制の組織編成をしているので、それぞれの分野の専門家です。今出ている求人の中で、自分の経験やスキルにマッチしたものを提案してくれます。
転職エージェントは企業側から紹介料をもらうビジネスモデルなので、求職者は無料でサービスが受けられます。また、転職希望の人、市場のニーズとマッチしている人には手厚い対応をしてくれます。
転職エージェントのデメリット
- 転職ありきなので、転職以外の提案は基本してくれない。
- 自分が何をしたいかわからないなどの、ぼんやりとした質問には対応してくれない。
- 自己分析や長期キャリアプランのサポートはしてくれない。
- 転職をしなそうな人、求人条件に合わなそうな人には対応してくれないこともある。
- 企業から紹介料をもらうビジネスなので、企業が優先になる。
転職エージェントは「転職してもらう」ことで企業から紹介料を得ているので、なるべく近々で転職するであろう人との時間を優先します。スペックが低いと判断された場合、残念ながら時間を割いてもらえません。
また、直近の転職が優先なので、転職エージェントは求職者の人生の目的や長期的なビジョンにはあまりフォーカスしません。転職活動をするのにあたり、自己分析や長期キャリアの計画は自分ですることになります。
また、お金を払うのはクライアント企業なので、本気で求職者の悩みに寄り添ってくれないという事実があります。
こんな人にキャリアコーチングがオススメ!
キャリアコーチングにおすすめな人はこんなモヤモヤを抱えている方!
- やりたいことがわからなくてキャリアに迷っている。
- 長期的なキャリアプランを考えたことがなく将来が不安。
- 今の職場や働き方に不満があるがどうしたらいいかわからない。
- 自己分析をしっかりやったことがなく、キャリアの軸が定まっていない。
- 目標は何となくあるが、具体的な行動に移すまでに進めない。
- 転職するべきか、何を軸に転職先を決めればいいかわからない。
- 転職したものの、何となく選んでしまい後悔している。
一方、転職することや選択軸が明確に決まっていて、業界・職種の専門家から、マッチングサービスと求人紹介を受けたい人は、転職エージェントの利用がおすすめです。
キャリアコーチングと転職エージェントの違いと使いわけポイント
キャリアコーチングと転職エージェントの違いおわかりいただけましたでしょうか。下記に使いわけポイントをまとめました。
キャリアコーチングがお勧めな方:
転職するかまでは決めていないけど、目標や長期的なキャリアプランを描く中で、理想の自分に一番合ったキャリアを選びたい方。また、仕事だけではなくプライベートも含めた全般的なキャリアに関しての相談をしたい方。
転職エージェントがお勧めな方:
すでに転職することを決めていて、選択軸も明確。求人のマッチングと具体的な案件紹介、選考のサポートを受けたい方。
ご自身の状況、目的に合わせて上手く使い分けてくださいね。
noteもやってるのでぜひ読んでみてね!